この特集について
この特集は塚越亘によるテニスの特集です。ウインブルドンなど4大大会、デ杯、フェド杯日本戦、東レPPO、ジャパン・オープン、全日本などのビッグ大会会期中に限らず、毎日更新いたします。また、日本人選手の活躍も常時ピックアップ、その都度欠かさずお届けします。
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プロフィール
塚越亘
テニス・フォトジャーナリスト
1947年生まれ。1973年より30年以上にわたり世界のテニストーナメントを取材している。ITWA(国際テニス記者協会)会員。現在は(株)テニスジャパンの代表としてテニスFAX新聞の発行ほかテニス専門誌などでも数々の寄稿を行っている。
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テニス特集

男子決勝はフェレール対ガスケ

AIGジャパン・オープン
DAY06 10月6日(土)

<<男子準決勝>>
◎1)D.フェレール(ESP) 76(3),63 ●7)I.カルロビッチ(CRO)

K_karlovic01s昨日、圧倒的なサーブ力でヒュイットを下したカルロビッチは今大会のダークホースであり、リターンゲームでは驚異的な強さを誇るフェレールと対戦した。
ハードコートというサーフェイスに加え、今年から使用されているスリクソンのボールも例年よりも球足を早くし、カルロビッチに優位な要素が揃っている。
両者は始めての顔合わせとなった。

ゲームはトスに勝ったカルロビッチのサービスからスタート。
ヒュイットをも苦しめた鋭いサーブが飛んでいくが、フェレールは臆する事なく反応し、かろうじてラケットには当ててはいるものの、2ポイント目は完璧なサーブ。
ラケットに当てる事もままならずにカルロビッチのサービスエース。
昨日同様に会場はざわめく。
40−15と調子よくカルロビッチが試合を進めるものの、どうやら風が気になる様子。
トスアップを確認する。

この試合のキーとなるのは間違いなくカルロビッチのサーブであり、自身のサービスゲームをキープし続け、相手をブレークする事が重要だとフェレールは良く心得ていた。
粘って3ポイントを連取し、デュースとする。
しかし、カルロビッチがポイントを奪い返し、アドバンテージからサービスエース。
やはり1発の爆発力を持っているプレーヤは強い。

その後はお互いにサービスゲームをキープする。
そして、フェレールが勝利の糸口を見つけかけたのが3-3で迎えた第7ゲーム。
しかし、3度のデュースをカルロビッチは切り抜ける。

I_ferrer01次は5-5で迎えた第11ゲーム。
カルロビッチのサービスがラインに掛かるか掛からないかの微妙な判定でポイントを得、2度のブレークポイントを握るものの決定打に欠けた。

両者譲らぬまま、ファーストセットはタイブレークへ。
カルロビッチは昨晩同様にサービスを軸に手堅くまとめてくるかと思われたものの、自身からサービスの4ポイント目を落とすと続く5ポイント目をダブルフォルトで落とし1-4。
自らチャンスを潰してしまう。

勢いに乗るフェレールがタイブレークを征しセットを奪った。

1セットを先取してもフェレールの集中力は高い。
昨日のヒュイットは諦めていたサーブにもしっかりと食らいつき、リターンまではできなくともしっかりとラケットにはあてている。

身長差、33cmから打ち降ろされるカルロビッチのバックハンドスライスも非常に良く滑っているが、重心をしっかりと落としてフェレールはリターンしている。

セカンドセットの2ゲーム目がこの試合の勝敗を大きく分けるゲームとなった。
カルロビッチのファーストサーブはフラット気味に叩くように放たれるが、セカンドサーブはスピン系で幾分スピードとパワーが落ちる。
そのセカンドサーブをフェレールはしっかりと叩き、3ポイントを連取し40-15。

I_ferrer07最後はカルロビッチがフェレールのリターンをフレームショットしエラー。
カルロビッチのサービスゲームを奪い、確実に勝利へ向けて歩を進めた。

その後は両者、サービスゲームをキープし5-3。
フェレールは自身のサービスゲームを迎え、ここを取れば決勝戦へ進出。

勝利を目の前にしてもフェレールは決して動じず、慌てない。
30-30とするとこの重要な場面でサービスエース、マッチポイントを迎える。

カルロビッチも意地を見せてロングラリーとなるが、最後はカルロビッチのリターンがコードに引っ掛かりアウト。

この瞬間にフェレールが決勝進出を決めた。

*場内の観客に向けてのコメント
「2回目の日本だけれども、決勝進出を決められて嬉しい。
素晴らしい応援があったからこそ実現した事。
明日も応援よろしくお願いします。」


*試合後の記者会見でのコメント
Q 今日はカルロビッチのサーブを上手く凌いでブレークしましたね?
A 1ブレークだけれどね。彼のサーブはATPの中でもダントツで素晴らしいしブレークできてラッキーだった。

I_ferrer08Q セカンドセットからリターンが良くなったのはポイントを掴めたから?
A その通りかも知れない。
彼のファーストサーブがあまり入らなくなっていたからブレークのチャンスが訪れたのかも知れない。

Q 決勝戦へ向けて今夜はどのように過ごす?
A パーティだね(笑)。
いや、冗談。特に何かをする事なく、いつものようにコーチとご飯を食べて早く休むよ。

Q この大会では日を追うごとに調子を上げていますね?
A そうだね、良くなっている。コートにもボールにも慣れてきているよ。
ロペスやカルロビッチはサーブが良いのでなかなか苦労した。
ポイントがラリーが出来て長く続くという意味ではベルディヒやガスケの方が戦いやすいよ。

Q ということは、明日の対戦相手はどちらでも問題ないと言う事ですか?
A どちらが良いとは言えない。
その時によって同じ相手でも試合内容は異なるから。
とにかく前向きに頑張りたい。

Q 明日はどんなプレーをしたいですか?
A 今日の試合とは異なるスタイルで沢山走る事になるだろう。
とにかく走り切らないとダメだと思う。
また、メンタル面もしっかりしていかないとダメだとも思う。

(レポート 荒川宇之輔)

<<準決勝>>
◎3)R.Gasquet(FRA) 76(3),63 ●2)T.Berdych(CZE)

K_gasquet01s二人ともフェデラーに勝ってる選手だ。

第1セット
ベルディヒの第5、第9ゲームにブレークポイントが計3つあるが、ベルディヒは長身のサービスで切り抜ける。

ベルディヒの第11ゲームをガスケの得意のバックでブレーク、6-5。
しかし、すぐベルディヒの高い打点から打つフォアでブレークバック。
タイブレークに。

ベルディヒが連続フォアウィナーで2-0とリード。

勢いに乗って行くかと思われたが、ガスケのフォアアングルパスで6-3。
最後はサービスからフォアクロスウィナーで7-3でガスケが第1セットを取った。

二人の攻守がまばたきしてる間に入れ替わる。
第2セット、ガスケは高~いロブを上げベルディヒがグランドスマッシュミスで第4ゲームブレーク。

6つ目のマッチポイント、ガスケはバックダウンザラインウィナーを決めて決勝進出を決めた。

(写真 CANON EOS 1D Mk2 鯉沼宣之 伊藤功巳 TJapan

<<男子決勝>>
1)D.Ferrer(ESP) vs 3)R.Gasquet(FRA)
男子ドロー


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